買い物情報
●新しい花鉢物
町の園芸店やガーデンショーで見かけた新しい花を紹介します。
・ローダンセムム・ホスマリエンセ(キク科)
北アフリカの山地原産の丈の低くよく茂る宿根草で、キク属(クリサンセムム)に入れられることもある。日当たりを好み丈夫だが、夏は風通りのよいところで、過湿を避けて越させ。耐寒性は強いので、凍らせなければ露地で越冬する。「ホスマリンゼ」の名前で販売されることも。
・雲南サクラソウ(サクラソウ科)
マラコイデスに似るが、葉や花がより繊細で、丈はやや高くなる。有香性。本来は多年草だが、夏に枯れやすいので、種で更新するのがよい。種子まきは7〜9月。夏越しは半日陰の風通りのよいところで。過湿に弱いので、水やりは鉢土が乾いてから。原産は中国の西南部(学名Primula filchnerae)。
・パンドレア・ルビーベル(ノウゼンカズラ科)
1花の寿命は短いが次から次と花をつけるツル性の熱帯花木。原産はオーストラリア東部などで、低温に弱いので冬は6、7℃以上を保つ。根詰まりしやすいので、毎年春に植え替えるとよい。繁殖は挿し木(春か秋)。
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丈が低くてよく茂る
ローダンセムム・ホスマリエンセ |
香のよい雲南サクラソウ |
花が次ぎ次ぎに咲く
パンドレア・ルビーベル
(関東東海花の展覧会で) |
●花壇苗
パンジーやビオラの苗が安くなってきたので、パンジー花壇を作る好機。これからは、植えつけるとすぐに大きくなるので、株間は十分に撮るようにします。夏花壇用の苗も早めに売られるようになっていますね。すぐに花壇に植えられるのは、寒さに強いペチュニアの仲間ですが、それでも3月の下旬まで待ったほうが安全です。良苗は、下葉までよくついていて根元がぐらつかない株です。
○春植え球根
アマリリスやダリア、グラジオラスなど春植え球根が売り出されています。植えつけは4、5月ですが、早めに購入した方が種類も豊富で好みのものが選べます。アマリリスはなるべく大球で持って重たく感じられるもの、ダリアは首(くびれている部分)とその先がしっかりしているもの、グラジオラスはしわが少なくて、持って重たく感じられるものが良球です。また、店頭に並べられているところより、店内で販売されているものの方が痛みが少ないものです。
庭木・花木の購入と手入れ
●植木市で購入するとき
3月は落葉樹、常緑広葉樹の植え付けの時期で、針葉樹の植え付けも始められます。植木市などで購入するときは、なるべく早くに行って、よい木を選ぶこと。よい木の条件は枝が四方に張っていて、幹などに傷がないこと。根鉢がしっかりしていて、細根が多いことです。根の状態がわからない場合は、幹や葉の勢いのよいものを選べば、失敗が少なくなります。
●シャクナゲの植え付け
シャクナゲが1株あると庭の格が上がるような気がしますね。今春は花木の王・シャクナゲを植えませんか。なお、各枝にもれなく蕾がついているものは、すべて咲かせると翌年の花がすくなくなることが多いものです。この場合は、多少咲かせないで摘蕾するか、蕾のついていない枝がある株を選ぶとよいでしょう。鉢植えのものは、木に比べて鉢が小さくなっているものが多いので、花が咲き終わったら一回り大きな鉢にそっくり植えなおすか、庭に下ろすとよいでしょう。根巻きのものは、根鉢が大きくて、細根がしっかりついたものを選び、すぐに植えつけます。
(写真は、大きな花房を作り覆輪が鮮やかなミセス・ルーズベルト)
●ウメ・ロウバイ・サンシュユの花後の手入れ
ウメは花の咲いた枝を2、3芽残して切り、長い枝は切り詰めます。ロウバイは太い勢いのある枝を大切にします。枝先を軽く切り詰め、込みすぎたところの枝や細枝を間引くようにします。サンシュユも同様で、強い芽が出るように間引きと切り詰めをします。
球根ベゴニアの植え付け
数ある鉢物の中で最も華麗な花を咲かせると人気の高いのが球根ベゴニアですね。ただ、花が咲いている鉢物は値段が高価です。今年は、球根から育ててみませんか。早めに入手して、室内で催芽してから鉢に植えます
球根の入手 通販でもありますが、入手まで時間がかかるので大きな園芸店やガーデンセンターを探します。値段は500円から700円くらい。
<催芽の方法>
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花のボリュームに圧倒される球根ベゴニア |
球根ベゴニアの球根。芽のでるところが凹んでいることもある |
根の出た痕があるほうが下 |
図をクリックすると拡大します。 |
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(1)球根を半日くらい水に漬ける。
(2)平鉢か、イチゴパックに腐葉土7+川砂3くらいの混用土(バーミキュライトの単用でも可)を7分目ほどいれ、たっぷりと水やりする。
(3)球根は上下を確かめ(根の付いた痕があるほうが下)、頭がちょっと出るくらい埋める。乾燥防止のため、球根の上に湿らせたミズゴケを薄く敷くか鉢の上には新聞紙をかぶせる。
(4)置き場は15℃以上ある温かい部屋で、夕方は電気をつけて12時間以上の日長を確保する。
<本鉢上げ>
(1)7〜10日ほどで芽が動き出す。葉が3枚くらいになったら、根を切らないように掘り上げる。
(2)本鉢は5、6号の駄温鉢。用土は赤玉土4、腐葉土3、バーミキュライト2、川砂1くらいの混用土。
(3)植え方は球根の上部が見えるくらいの浅植えとし、根に触らない深さにマグアンプKなどの粒状肥料を小さじ半分くらい元肥として入れる。
(4)水やりは鉢の土の表面が乾いてきたらたっぷりと与える。
(5)春と秋に10日に一回くらい液肥を与える。
(6)置き場所は午前中よく日が当たるところで、遅霜の恐れがなくなったら、外に出す。夏は半日陰の涼しい場所で越させる。
パンジー花壇を作りましょう
冬の間、寒くて花壇作りをサボってしまった方は、まだ間に合うパンジー花壇を作りましょう。
フリルの入った
シャロン系のパンジー |
時期的に、植えつけてすぐに株が生長しますから、株間は広めにあけて植えましょう。標準サイズの
プランターならパンジーで3株、小輪のビオラなら4、5株くらいです。良苗は、茎のぐらぐらしない根張りの良い株。お店に長く置かれた株は、間伸びしたりアブラムシがついているものがあるので注意しましょう。
パンジーは花色ごとにまとめて使うものです。あらかじめ大雑把なデザインを組んでから、品種ごとにまとめて買いましょう。
また、落葉樹下などのナチュラル花壇や、宿根草花壇の飾りに使うときは、1箱売りの安くなった混合株もの(古くなった株が多いのですが)が割安です。
ハーブの植え付けの時期です
そろそろ、ハーブの植え付けの時期です。春植えて、短期間で収穫が楽しめる種類を紹介します。ただし、入手は、無農薬で作られたハーブ用であることを確認しましょう。はっきりしない場合は、ティーや料理への利用は、入手して3週間ほどおいたほうが安全です。
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ちょっと辛味があって
美味しいナスターチウム |
花も楽しめるローズマリー |
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・ワイルドストロベリー 日当たりからやや半日陰になる腐植質に富んだところが適地。すぐに子苗を出すので、株間をあけましょう。なお、花が黄色いものは別属(ヘビイチゴ属)ですから注意します。果実は生食、葉はティーに。
・ミント類(ペパーミント、スペアミントなど) 半日陰のところで、水を切らさないように。生育が早いので、苗からすぐに大きくなり、挿し芽でよくふやせます。葉や剪定でつんだ芽をティーに。
・ナスターチウム 蕾付きの株が売られています。日当たりのよいところで雨を当てないように。チッ素肥料は避け、水はやや控えめに。花や葉をサラダなどに。
・セージ(コモンセージ) 日当たりのよい肥沃地で、やや水を控えめに。摘み取った葉を料理やティーに。
・ローズマリー 花つき株が売られています。日当たりのよいところで、水はやや控えめに。花や葉を料理の香り付けに使いますが、少量で十分に香るので苗の間は葉を摘み過ぎない様に。
・サラダバーネット 日当たりのよい肥沃なところで庭植えに。鉢植えの場合は水切れに注意。伸びた葉を摘み取り、サラダや肉・魚料理に。
・イタリアンパスリー 夏に枯れる2年草です。半日陰に置きで水切れに注意。伸びた葉を摘み取り、スープやサラダに。
・ロケット(ルッコラ)とチャービル この2種は種子をまいて3週くらいで利用できるようになります。半日陰で水を切らさないように管理します。
イベント情報
- ●フラワードーム2004−あいち花フェスタ・名古屋国際蘭展
- (名古屋・ナゴヤドーム)3月12日〜17日
- 連絡先 Tel 052-221-6157
- ●2004日本フラワー&ガーデンショウ(千葉・幕張メッセ)
- 3月26日〜28日 連絡先Tel 03-3583-6157
- ウェッブサイト http://www.kateiengei.or.jp
- ●神戸蘭展2004(神戸・神戸国際展示場) 3月31日〜4月4日
- 連絡先 Tel 078-321-7889
- ●しずおか国際園芸博覧会「浜名湖花博」
(静岡・浜名湖ガーデンパーク)
4月8日〜10月11日 連絡先 Tel 053-450-5850
- ウェッブサイト http://www.flora2004.or.jp
- ●第6回国際バラとガーデニングショウ(埼玉・西武ドーム)
5月14日〜19日 連絡先 Tel 03-5551-9542
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