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園芸ファン通信 【Vol.13】 2002年6月5日号
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★6月前半の行事
芒種(6月6日) 入梅(6月11日) 夏至(6月21日)
今年は沖縄地方などでは梅雨入りが早く、そのほかの地方でも雨が多かった
ようです。ゴールデンウィークまでの陽気と比べると雲泥の開きがありますね。
ちょっと遅いのですが、梅雨入りの平均値を調べました。
・東北北部 6月12日 ・東北南部 6月10日 ・関東甲信・東海 6月8日
・北陸 6月10日 ・近畿・中国 6月6日 ・四国 6月4日
・九州北部 6月5日 ・九州南部 5月29日 ・奄美 5月10日
・沖縄 5月8日 (国立天文台資料より)
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■季節の手入れポイント■
<花壇・ガーデニング>
今年は5月中盤の天気が不安定でやや低温気味に推移した関係か、早めに植
えつけた夏花壇の草花では、ポーチュラカ、インパチエンスなど活着が遅くな
ったものもあったようです。とはいえ、パンジー・ビオラなどの春花壇の草花
はだらしなく間伸びしてしまいますから、これ以上引っ張ることはできません。
長雨が続く前に、夏花壇を作るようにしましょう。
<花木・庭木>
道端ではヤマボウシやサツキなど、庭ではナツツバキ、ヒメシャラなどの花
が目につく季節になりました。春に伸び出した芽の勢いが止まる時期で、常緑
樹などでは、移植や植付けができます。庭の模様替えを考えられている方は、
今月の中旬くらいまでに行ないましょう。また、今月も病害虫防除のための薬
剤散布は欠かせません(前号も参照してください)。
<花鉢物>
今の時期は意外と花鉢物がすくないもの。もちろん、ハイドランジアやクレ
マチス、モンデビラ、フクシアなど、いろいろと鉢の種類はあるのですが、こ
の時期を特徴づける鉢物というと、意外と見当たりません。その中では、花木
のサツキ、草花ではゲッカビジンやクジャクサボテンが目につきます。
<家庭菜園・ハーブ>
そろそろ、春先に種子をまいたり、イモを植えつけた種類が収穫の時期です。
ホウレンソウ、コマツナ、コカブ、レタスなどは順次、収穫します。ジャガイ
モは晴れた日を選んで、掘り上げて、日陰で乾かします。貯蔵するときは、重
ねないようにしましょう。
植えつけはニガウリ、オクラ、夏キュウリ(ポット苗)、種子まきはエンツ
ァイやモロヘイヤ、ツルムラサキなど暖地性種がまき時です。
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■花木の手入れ■
庭も、春の花が1段落し、夏を感じさせてくれる花が多くなってきました。
それぞれ、花後の手入れをしてあげましょう。
○サツキ
常緑性のツツジでは最も花が遅い種類です。花が終わったらすぐに刈りこみ
ましょう。ただし、あまり強く刈りこみますと、翌年の花付きが悪くなります
ので、刈りこみは去年の枝の元ぐらいにとどめます。
○ハイドランジア
鉢植えで花を早く咲かせたハイドランジアは、枝を切り込みます。花を咲か
せた枝は元から、今年伸びた枝は2、3節残して切り詰めればよいでしょう。
併せて、鉢替えもおこないます。根鉢を半分ほど崩して根を切り詰め、一回り
大きな鉢に植え替えます。
○ライラック
自然樹形で育てる種類ですが、放任すると、背が高くなりすぎ、花も枝先に
付きますので、鑑賞面からもつらくなります。数年おきに、花後に、長く伸び
すぎた枝を元から切り取って、樹形を整えてやりましょう。徒長枝や台芽(台
木から伸びる芽)は早めにかき取ります。
○オオデマリ
アジサイに似た大きな花をつけるオオデマリや香りのよいチョジガマズミな
どガマズミ類の人気が高くなっているようです。この仲間は、新しく伸びた枝
の先端に花をつけますので、花からは摘んでも、枝先は切らないようにしまし
ょう。古い枝は冬の間に間引くようにします。
○そのほかの夏咲きの花木
キョウチクトウやキンシバイ、アベリア類、ムクゲ、フヨウ、ザクロなどで
は、今年伸びた枝先に花を咲かせますので、この時期に枝先などを切るのは避
けます(花がらは摘みとります)。
(バラの花後の管理については前号をご参照ください。)
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■秋植え球根の掘り上げ■
アリウムやユリ類では、これから花が咲く種類もありますが、そのほかの秋
植え球根類は、そろそろ掘り上げの時期。チューリップなどでは、茎葉が枯れ
てしまったものもあるはずです。葉が黄色くなりかかってきたら掘り上げまし
ょう。
種類別、品種別に分けて、掘り上げたら日陰で乾かして、土や葉を落としま
す。それぞれ名前をつけて紙袋などに分け、シンクの下など、温度の上がらな
いくらい場所で秋まで保存します。
ナチュラル花壇に植えこんだスイセンやシラーなどは3、4年はそのままに
置いていても大丈夫です。ムスカリでは、葉が長く伸びても気にならないなら
植えっぱなしでよいでしょう(掘り上げないと、秋の発芽が早く、葉が長く伸
びます)。
チューリップは消耗品として、毎年秋に植え直すということであれば、特に
掘り上げないで、夏花壇の草花を植えつけてもかまいません。ただし、土は掘
り返し、腐った球根を見つけて取り除きます(腐った球根は病害虫の巣になる
ので)。
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■カキのヘタムシと草花のエカキムシ■
<カキのヘタムシ_>
カキの果実が大きくなり始めた初期に落ちてしまうのは、ヘタムシ(カキミ
ガの幼虫)が果実のヘタから侵入して中を食い荒らしたせいです。このヘタム
シは5月下旬〜6月と8月の2回発生します。
対策としては、今の時期に1週間おきに2、3回、スミチオン乳剤を散布し
ます。併せてトップジンM水和剤を混合散布すれば炭そ病などの予防もできて、
効果的です。
<エカキムシ>
ナスターチウムやレモンバーム、ペチュニアなどの葉に、絵を描いているか
のように白い線が入っているのは、エカキムシ(ハムグリガ類の幼虫)の被害
です。被害のひどい葉は摘み取って処分し、スミチオンかオルトラン乳剤を1
週間おきに2、3回散布するようにしましょう。
そのほかの花木や庭木、草花類も注意してみましょう。アブラムシが発生し
ていたら、エカトンやオルトランなどの浸透性殺虫剤を散布しましょう。効果
は2週間続きますので、月に2回散布すれば万全です。
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■ジャーマンアイリス、ハナショウブの株分け■
アヤメ類は花後に株分けをしましょう。特に夏の暑さに弱いジャーマンアイ
リスでは、株が茂り過ぎないように、2、3年に1回は花後に株分けをして、
通風と土の水はけを図るようにします。
<ジャーマンアイリスの株分け>
1.株を掘り起こす。
2.今年花が咲いた根茎(イモ)の脇から、出た新しい芽のついた根茎を切り
取る。この根茎には根が余りついていなくてもかまわない。
3.その根茎の葉を1/3ほど切り詰める。
4.植え場所は、今まで、ジャーマンアイリスを含めアヤメ類が植わっていな
かったところ。
5.土はやや砂がちの水はけのよいものがよく、苦土石灰を1掴み混ぜこんで
おく。
6.植え方は、深植えにせず、根茎の上部が土の上に出る程度の浅植え。
7.たっぷりと水やりする(その後の水やりは不要。肥料も不要)。
<ハナショウブの株分け>
1.株分けの時期は花が終わってから(7月上旬くらいまでに)。
2.株を取り出し、土を落とす。
3.今年咲いた茎を元から切り取り、根茎を縦に切り分ける。
4.それぞれ2芽くらい新芽がつくように根茎を分割する。
5.新芽の葉を1/2くらい切り詰める。
6.植え方は深植えにならないように気をつけ、浅植えにする。
7.鉢植えの場合は、7号鉢に1株(2芽で)。
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■花の名所ガイド・アジサイ■
●笹野観音堂 (山形県米沢市 0238-38-5517 幸徳院)
●麻綿原高原 (千葉県大多喜町 0470-85-0330 妙法生寺)
●本土寺 (千葉県松戸市 0473-41-0405)
●白山神社 (東京都文京区 03-3811-6568)
●浄慶寺 (神奈川県川崎市 044-988-1223)
●妙楽寺 (神奈川県川崎市 044-922-3653)
●明月院 (神奈川県鎌倉市 0467-24-3437)
●アジサイ公園 (神奈川県葉山町 0468-76-1111 葉山町役場)
●箱根登山鉄道沿線 (神奈川県箱根町 0460-5-5700 箱根町観光協会)
●下田公園 (静岡県下田市 0558-22-1531 下田市観光協会)
●極楽寺 (静岡県森町 0538-89-7407)
●護摩堂山紫陽花園 (新潟県田上町 0256-57-6222 田上町役場)
●足羽山公園 (福井県福井市 0776-20-5346 福井市役所)
●矢田寺 (奈良県大和郡山市 07435-3-1445)
●六甲山森林植物園 (兵庫県神戸市 078-591-0253)
●アジサイの里 (兵庫県安富町 0790-66-2300 安富町役場)
●米子ハイツあじさい園(鳥取県米子市 0859-27-2951)
●あじさい苑 (山口県光市 0833-72-1400 光市役所)
●観世音寺 (福岡県太宰府市 092-921-2121 大宰府市役所)
●アジサイ街道 (高知県春野町 0888-94-2311 春野町役場)
*花の咲き具合を電話で確認してから出かけるようにしましょう。
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◆◆◆お知らせ◆◆◆
ただ今、「全国ガーデニングコンテスト2002」の応募者募集中です!
あなたのお庭の写真を撮って、お送りください。
応募締め切りは6月30日(当日消印有効)です。
たくさんのご応募お待ちしております!!
→詳しい応募方法は、以下のページをご覧ください。
昨年受賞のお庭の写真も見ることができます。
http://www.gardening.or.jp/contest/index.html
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★前号のプレゼントについて★
前号のプレゼント「ガーデングローブ」に多数のご応募をいただきまして
ありがとうございました。95名の皆様よりご応募をいただきましたので、
5名様を抽選で選ばせていただきました。
次のプレゼントは、次号でお知らせします。お楽しみに!
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