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2002年08月08日号 最新号 2002年09月10日

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    園芸ファン通信          【Vol.17】  2002年8月26日号

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★9月上旬〜9月中旬の行事   
 二百十日(9月1日) 白露(9月8日) 彼岸(9月20日) 

 厳しかった残暑も台風の到来で一息入ったようですね。日中はまだまだ暑い
日が続きますが、朝夕は秋の到来を告げるように涼しさを感じさせてくれます。

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■季節の手入れポイント 

<花壇・ガーデニング>
 暑さの厳しかった今年の夏も、ようやく峠を越えたようです。夏の間、夕立
などのお湿りが少なかったせいか、夏花壇の草花はだいぶ痛んできています。
痛みの大きい花壇は思い切ってあきらめ、秋花壇の準備をしましょう。

*協会のホームページ“季節の園芸作業”に夏花壇の手入れと、秋花壇の植え
込みについて、詳しく載っています。ご覧ください。
⇒ http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#kadan

<花木・庭木>
 今年は、大風の当たり年のようですね。これからが、台風シーズンの本番で
すから注意しましょう。風通りをよくするために、茂りすぎたところの枝を間
引きしておきましょう。今年植え付けた木や根が弱っているものには、しっか
りとした支柱を立てておきます。また、台風の通り過ぎた後は、頭から水やり
し、塩分を洗い流すようにしましょう。

 なお、ツバキではチャドクガの2回目の発生シーズンです。発生を見つけたら、
スミチオン乳剤を散布します。

*協会のホームページ“季節の園芸作業”に花木・果樹類の病害虫防除につい
て、詳しく載っています。ご覧ください。
⇒ http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#bojyo

<花鉢物・観葉植物>
 暑さが和らぐと、植物の吸水も少なくなります。夏の盛りと同じように与え
ていては多すぎるようになりますから、土の乾き具合を確かめて与えるように
しましょう。普通は、鉢土の表面が白くなってきたら与えるのが目安です。

 そろそろ、月下美人の2回目の開花時期が近くなってきました。一夜花ですか
ら、蕾が大きくなってきたら、室内に取り込んでおきましょう。

 ハイビスカスやアブチロン、サンタンカ、アメリカンブルー、ポーチュラカ、
ヂュランタなどは開花が続きます。肥切れしないように定期的に追肥しましょう。
 
<家庭菜園・ハーブ>
 そろそろナス(切り戻しをしましたか)やピーマン、オクラなどを除いて、
夏野菜は衰えてきますので、次作の準備の時期になります。

 秋冬野菜の種子まきの目安は、ダイコン(8月下旬〜9月上旬)、ハクサイ
(8月中旬〜9月上旬)、レタス(8月下旬〜9月上旬)、シュンギク(9月
上旬〜10月上旬)、ホウレンソウ(9月上旬〜10月一杯)です。

 なお、早めに種子をまいておいたキャベツやブロッコリーは9月上旬に畑に植
え付けます。

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■秋を先取り涼しげなシュウメイギク■

 本来の花期にはちょっと早いのですが、シュウメイギク(秋明菊)の鉢物が
出回り始めています。涼しげで優雅な草姿は、日本の秋を代表する花のひとつ
といえるでしょう。
 
 最近は改良された矮性種も出回り、楽しみが増えました。シュウメイギクの楽
しみかたを紹介します。
 
<適地>
 午前中よく日が当たり、午後は半日陰になるところ。庭に下ろす場合はやや
湿った肥沃地を選び、酸性には強くないので、石灰類を散布しておくとよい。

<鉢植えの管理>
 市販ものは、草丈が大きく根も大きいのですが、その割には小さな鉢に植え
られている。そのため、水切れを起こしやすいので注意。強い日照には当てな
いようにして、朝夕たっぷりと水やりすること。風の強い日には、風の当たら
ないところに取り込みます。
花付き株を入手した場合は、肥料は必要ありません。
 
<切花にするとき>
 シュウメイギクは切花にしても風情がありますが、花が散りやすいのと、水
揚げが難しいので注意。水揚げは、花茎を長くきり、上部の2/3を新聞紙に
くるんでから、深いバケツにたっぷり水を張り、花茎を長く水に挿し、一晩〜
1日くらいたっぷり漬けておけばよい。

<花後の管理>
 花が終わったら、花茎を元から切り取り、10月から11月に一回り以上大
きな鉢か、庭に軽く根回りの土を落として植えなおします。このときは、株分
けをしてもよく、太い根を切って、横にして軽く土をかぶせておけば芽が出て
きます(根伏せ)。

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■H・Tローズの夏季剪定■ 

 夏の間、花を咲かせないで休ませていたH・T(ハイブリッド・ティーロー
ズ)は、秋によい花を咲かせるために夏の剪定を行います。
 
<剪定の時期>
 関東地方以西では、8月25日〜9月15日ころまでが時期で、北の地方で
は早めに。1日の最低温度が27℃以下に降りたころが目安。

<剪定の仕方>
 夏の剪定は、冬の剪定よりも軽く剪定する。枝全体の1/3程度切り詰めれ
ばよい。目安は、春に2番花を付けた枝の中間くらい。小枝は、込みすぎたと
ころの枝は落としてもよいが、なるべく残すようにする。

<剪定後の管理>
 雨が多くなると病気が出やすくなるので、サプロールなどの殺菌剤を散布。
剪定前に肥料を与えていなかった場合は、液肥を追肥する。

<そのほかのバラの手入れ>
 フロリバンダローズやイングリッシュローズで四季咲きの品種は、H・Tと
同じでよいでしょう。一季咲きの種類は、シュートを来年花が咲く位置を考え
て切り詰める(目安は2/3切り詰め程度)。

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■パンジー・ビオラの種子まき■  

 そろそろ、冷蔵したパンジーを取りだし、種子を蒔く時期ですね。
蒔き床はピートバンか平鉢(市販の小粒の種まき用土)、種子が重ならないよ
うにばら蒔きし、種子がかくれる程度、ごく薄く覆土をします。涼しい半日陰
の場所に置けば、1週間か10日で発芽するはずです。

 発芽まで、水を切らさないように注意し、平鉢の場合は腰水にしておくとよい
でしょう。発芽して、本葉が1枚になったら移植します。
 種子を冷蔵していなかった方も、種子をまく前に、1週間から10日ほど、冷
蔵庫の野菜室に置くと、発芽がそろいやすくなります。

*協会のホームページ“季節の園芸作業”にパンジー・ビオラの種子まきの写
真が載っています。ご覧ください。
⇒ http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#syushi
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■宿根アサガオの手入れ■ 

 最近、宿根アサガオを栽培される方が多くなっていますが、まだ、性質など
あまり知られていないようですので、紹介します。

・名前 
 宿根アサガオ、西表アサガオ、琉球アサガオなどの名前のほか、オーシャン
ブルー、クリスタルブルーなどの品種名で流通しています。植物学的には、伊
豆七島、紀伊半島以南の熱帯アジアに広く分布するノアサガオ
(ヒルガオ科 学名 Pharbitis congesta または Ipomoea indica)
の園芸品種。

・性質 
 アサガオと同じ属ですが宿根性で、ツルは14、5メートルまで伸びます。
花は房咲きで多花性、花持ちもよく、夕方まで咲いていることもあります。
ただ、植え付け1年目は花が付きにくいようです。

・管理 
 性質は強健で、日当たりと水はけのよいところならよく育ちます。肥料は少
なめがよく、乾燥にも耐えます。寒さには弱いのですが、強い霜が当たらなけ
れば越冬できます。寒冷地では、鉢植えなどにし、冬は凍らないところで管理
します。

・繁殖
 種子が付きにくいので、挿し芽(活着よい)か株元からでるランナーでふや
します。

・病害虫 
 ほとんどない。ただ、公害には弱いようで、光化学スモックや自動車の排気
ガスで葉に斑点ができ、穴が開くことがあります。この場合は、朝晩、ホース
で葉を洗うと予防できます。

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