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2002年10月09日号 最新号 2002年11月11日

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    園芸ファン通信          【Vol.20】  2002年10月24日号

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★10月上旬〜10月下旬の行事  
 霜降(10月23日) 文化の日(11月3日) 立冬(11月7日)

 そろそろ紅葉が話題に上がる季節になりましたが、今年は残暑が長引いたせ
いか、色づきがやや遅れているようですね。全国のイロハカエデの紅葉日を調
べてみました。あなたの地方の紅葉の進み具合はいかがですか。

 旭川 10月21日 札幌   10月23日 仙台 11月15日 新潟 11月11日
 東京 11月28日 名古屋 11月19日 大阪 12月 3日 松山 12月10日
 福岡 11月19日 鹿児島 12月 7日              (国立天文台資料より)
 
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■季節の手入れポイント   
 
<花壇・ガーデニング>
 自然風ガーデンはだいぶ寂しくなってきましたね。花の終わったシュウメイ
ギクやスカビオサ、また、アカンサスやギンパイソウ、ジャーマンアイリス、
スズランなどの宿根草で株が込みすぎているようなら、植え替え・株分けをし
ましょう。掘り上げた株を植えるときは、以前とは違った場所を選び、同じ場
所に植えるときは土を入れ替えるようにします。

*協会のホームページ“季節の園芸作業”の10月号に「秋花壇の手入れ」が
載っています。ご覧ください。
⇒ http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#aki

<花木・庭木>
 秋は咲く花は少ないのですが、代わりにムラサキシキブ類、ウメモドキ、ツ
ルウメモドキ、ヒメリンゴなどの実物類やカキなどの果樹類が庭を彩ってくれ
ます。
 マツ類のコモまきは寒くなる前に行います(マツケムシが降りてくる前)。
生垣の止め刈りを済ませていない方は早めに行いましょう。

<花鉢物・観葉植物>
 10月のわりには暖かい日が続きますが、さすがに夜は気温が低くなります。
寒さに弱い鉢植え類は、早めに取り込みましょう。種類別の取り込む温度の目
安は、前号に載っていますのでご参照ください。

 花が咲くのに低温の必要なクンシラン、マダガスカルジャスミン、シンビジ
ウム、デンドロビウムは、まだ霜の降りだした地方以外では戸外の日当たりの
よい場所で管理します。

<家庭菜園・ハーブ>
 今月下旬になればハクサイやキャベツ、ブロッコリー、ホウレンソウ、シュ
ンギク、レタス、ニンジンなどが収穫できるまで育ってくるものも出てきます。
サツマイモの収穫は霜が降りる前、晴れた日に行います。

 ハーブ類で寒さに弱い種類センテッドゼラニウムやヘリオトロープは室内に
取り込み、レモングラスやメキシカンセージ、パイナップルセージ、ナスター
チウムの鉢植えは、霜が降りない間は戸外でよいのですが、庇などの下で保護
してやりましょう。

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■小球根類を植えてみませんか■
 
 春花壇の主役となる秋植え球根の植え付けはお済みですか。今年は、定番の
チューリップやクロッカス、ヒアシンスなどとは違った持ち味の小球根類を植
えてみませんか。コンテナやストロベリーポットの寄せ植えなどにぴったりの、
細長い花茎の先に可憐な小型の花をつける種類が多くあります。

<栽培と使い方のポイント>
◎用土 
 用土は水はけのよいものを用います。市販の培養土なら、赤玉土(中粒)を
追加するか、川砂を混ぜるようにしましょう。

◎組み合わせる草花 
 組み合わせる草花類は、背の高くなるものは避け、スイートアリッサム、ク
リサンセマム、ビオラなどの矮性のものが適します。

◎置き場所 
 普通の球根類よりも寒さに弱いものが多くあります。耐寒性の弱い種類は、
霜の当たらないベランダの陽だまりや室内に取り入れます。

◎入手 
 大きな園芸店、ガーデンセンターで絵袋に入ったものが販売されています。
大量に出回るものではないので、見つけたときに購入しましょう。

<種類別の耐寒性>
◎寒さに弱い種類(置き場は室内か凍らない陽だまり)
 イキシア、スピロキシネ、ロムレア、スパラキシス、バビアナ

◎中間の種類(置き場所は暖地の霜や強い風の当たらない陽だまり、室内)
 カロコルタス、ブローディア、リューココリーネ、ラケナリア、モレア、
ホマレア、ゲイソリザ

◎寒さに強い種類(露地で栽培できる)
 イキシオリリオン、トリテレイア、小球根性の原種チューリップ

*協会のホームページ“季節の園芸作業”の10月号に「小球根の代表種の特
徴」が載っています。ご覧ください。
⇒ http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#kyu
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■山草の手入れ■
  
 秋の山草展が開かれ、ホトトギス類やダイモンジソウ、ノギク類などが目を
楽しませてくれています。即売会で、良株を入手された方もおいでなのではな
いでしょうか。花付き株を入手した場合は、雨と強い風が避けられ、よく日が
当たるところで管理しましょう。

●水やり 
 これから活動を始める球根類もあれば、そろそろ葉が枯れだして休眠に入る
株もあります。前者はたっぷりと水やりするようにし、後者は土の乾き具合を
確かめながら、水やりの間隔をあけるようにします。

●施肥 
 気温も安定し肥料の効果が上がる時期です。ハイポネックスなどの液肥でも、
固形肥料でもよいのですが、リン酸とカリ中心の肥料を与えましょう。草木灰
なども効果があります。

●病害虫防除 
 アブラムシやイモムシ・ケムシ類の発生があります。また、休眠に入った株
を棚下などに取り込む場合は、鉢裏などにナメクジが付いていないかよくチェ
ックしてから行います。

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■珍しい植物を発見■
 
 園芸店を回っていると、思わぬ珍しい植物を見つけることがあります。生産
者の方も、目を皿のようにして、新しい植物を探しているのが分かりますね。
最近、町やカタログで見つけた種類を紹介します。

◎ノニ(Morinda citrifolia アカネ科)
 最近注目を集めているポリネシアの薬木です。沖縄地方にも自生があり、和
名はヤエヤマアオキ。中国では古くから使われていたそうです。

 栽培は、冬は室内(最低温度15℃)のよく日の当たるところで水やりを控
えて(土が乾いてきたら、たっぷりと与える)、春、霜が降りなくなったら、
戸外に移します。夏は半日陰程度のところに置くようにします。

◎ドンベヤ・ブルゲッシアエ(Dombeya burgessiae  アオギリ科)
 アフリカ中・南部原産。4m位になる樹木で、白色のかわいらしい花を多数
付けるはず。おそらく常緑。耐寒性は10℃くらい。
より寒さに強いドンベヤ・ワリッキーは植物園でまれに栽培されているが、ブ
ルゲッシアエは珍しい。

◎インドザクラ(Jatropha imtegerrimaトウダイグサ科 )
 西インド諸島原産の常緑低木で、サクラに似た5弁の鮮紅色がきれいです。
沖縄地方ではそう、珍しくないようですが、東京近辺で目立ってきたのは最近
のようです。高温性で越冬には15度以上必要。冬は日当たりのよい窓辺で、
水を控えて過ごさせます。

◎地湧金蓮(ちゆうきんれん Musella lasiocarpa バショウ科)
 淡路花博で評判になった珍花ですが、最近は通販のカタログにも載るように
なりました。意外と強健で寒さに強く関東南部まで庭植え可。日当たりと水は
けのよい適湿地で、寒冷地では鉢植えで。

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■菊花展情報■ 

 そろそろ、菊花展の開かれる季節になりました。会期の早いところを中心に
紹介します。
観覧時間や行き方については、電話かホームページで確認しましょう。

◎二本松の菊人形(10月1日〜11月25日) 
福島県二本松市(霞が城公園) 有料 
連絡先Tel 0243-23-5626 (会期中) http://www2.pcsn.co.jp/~nihonmatsu

◎全日本菊花連盟全国大会(11月10日〜11日)
静岡県天城湯ヶ島町(新天城ドーム)  無料 
連絡先Tel 0558-85-2612(大会事務局)

◎笠間稲荷の菊まつり(10月19日〜11月24日 菊人形展10月25日〜11月17日)
茨城県笠間市(笠間稲荷神社) 無料 
連絡先 Tel 0296-73-0001(神社社務所) http://www.kasama.or.jp/

◎たけふ菊人形(10月3日〜11月10日) 
福井県武生市(武生市中央公園) 有料 
連絡先 Tel 0778-21-0175(市観光課) http://www.city.takefu.fukui.jp/

◎名古屋城菊花大会(10月28日〜11月24日) 
愛知県名古屋市(名古屋城) 有料(城観覧料)
連絡先 Tel 052-231-1700(管理事務所) http://www.nagoyajo.naka.nagoya.jp/

◎大阪市菊花大会(10月22日〜11月17日) 
大阪市天王寺区(天王寺公園) 有料(公園入場料) 
連絡先 Tel 06-6771-8401(公園事務所) 

◎ひらかた大菊人形(9月21日〜12月1日 菊花コンクール10月26日〜11月17日)
大阪府枚方市(ひらかたパーク) 有料 
連絡先 Tel 072-844-3475 http://www.hirakatapark.co.jp/

◎日本菊花全国大会(10月10日〜11月24日) 
大阪府和泉市(国華園) 無料 
連絡先 大菊Tel 0725-92-2737(国華園) http://www.kokkaen.co.jp/

*協会のホームページ“季節の園芸作業”の10月号にそのほかの菊花展の
スケジュールも載っています。ご覧ください。
⇒ http://www.gardening.or.jp/colum/index.html#kiku

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 ご希望の方は、件名に「プレゼント希望」と書いて、ご住所、電話番号、お
名前を記入して、下記までご応募ください。締め切りは11月3日です。
発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。

【プレゼント応募先】 present20@gardening.or.jp

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 最後までお読みいただいてありがとうございます。では、次号もお楽しみに。
 
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