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    園芸ファン通信          【Vol.26】  2003年2月28日号

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 節分、立春も過ぎ、寒い日がまだ続きますが春はもう間近です。3月からは、
ほぼ全国的に気温は平年より高めとなり、一気に春の訪れを迎えると気象庁か
ら発表されました。

 今回は、この時期に行うジャガイモの植え付け、最後にもう一度花を咲かせ
る鉢物の手入れ、洋ラン栽培のポイントである温度管理、春間近の草花の手入
れのポイントなどをご紹介します。

■■■■■■■■■■■■■■■今号の目次■■■■■■■■■■■■■■■

(1)菜園の花形ジャガイモを植える
 ●6月に収穫するジャガイモの植え付け

(2)花茎の切戻しで2度花を楽しむ
 ●サイネリア、カルセオラリア、エラチオール・ベゴニアほか

(3)生垣の形を直す根切りと施肥

(4)洋ランの最低温度
 ●入手する前に必ず調べましょう

(5)季節の手入れポイント
 ●花壇・ガーデニング、花木・庭木、花鉢物、家庭菜園・ハーブの手入れ管
  理ほか

(6)イベント情報
 ●東京ドームの洋ラン展、日本フラワー&ガーデンショーほか

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(1)シャガイモの植えつけ
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 野菜類の中では寒さに強く、強健で栽培に手間のかからないジャガイモは、
家庭菜園には絶好の種類。関東地方以南では2月下旬から3月が植え付け期で
す。

<ジャガイモの植え方>
1.日当たりと、水はけのよいところ。3、4年はジャガイモの他、同じナス
  科のトマト、ナス、トウガラシ、ピーマンなどを植えていない場所を選び
  ます。

2.植える場所はあらかじめ土を耕してから、石灰をまいて、土を中和し、な
  らしておくようにしましょう。少しおいて堆肥を混ぜ込みます。

3.大きなイモは、1個が30〜40グラムくらいの大きさになるように4、
  5日前に2〜4分割しておきます。切るときは、それぞれ切った芋の上の
  方に芽がくるようにすること。

4.植え穴は深さ20センチくらい掘り、底に堆肥を2つかみほどと化成肥料
  を1つかみ弱いれます。少し土を戻してから芽を上にしてイモを置き、土
  をかぶせるのですが、全部はもどさず、4、5センチ浅くするのがポイン
  ト。株間は30センチほど。

<芽がでてからの手入れと収穫>
1.芽が伸びてきたら、勢いのよい芽を1、2本残して、他の芽は元から引き
  抜きます。同時に化成肥料を1つかみほど株元から少し離してばらまき、
  芽が5センチほど埋まる程度土寄せします。

2.3週間ほどしたら、再度化成肥料を追肥し、また土寄せします。

3.花が咲いたら早めにつみ取ります。6月になり、葉や茎が黄色くなってき
  たら収穫です。よく晴れた日にスコップやクワで掘り上げます。保存する
  場合は、乾かしてから冷暗所で保存します。このとき、イモを重ねないよ
  うにしましょう。

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(2)鉢物を長く楽しむ手入れ法
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 室内を暖かく飾ってくれた花鉢物も、そろそろ花が終わるものが出てきます。
でも、手入れ次第でもう一度花を咲かせてくれる鉢物があります。

●サイネリア、カルセオラリア
 冬の間に咲き終わったサイネリアは、株元の脇芽に葉を3、4枚付けて茎を
切り戻すと、もう1回花をつけるもの(ただし、春遅くなってからでは駄目)
です。

 同時に、一回り大きな鉢に根鉢を崩さないように植え直し、株が落ちついて
きたら、10日に1回くらい液肥を与えればよいでしょう。1か月〜1.5か
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月で咲いてくれるはずです。

 サイネリアは花房が大きく、葉も大型で、水を多く吸うので水切れに注意。
土が乾いてきたらたっぷりと水やりするのが、長持ちさせるコツです。

 カルセオラリアも同様に再生させられます。

●エラチオール・ベゴニア
 暮れから咲きつづけていたエラチオール・ベゴニアも、枝先まで花が咲き進
むと、新しい花が少なくなります。そうした株は、枝を根元近くの2、3節ま
で切り戻すと、その下から新しく芽を吹き、再び花を咲かせてくれます。

 切り戻したら、規定の倍に薄めた液肥を10日ごとに与えます。なお、枝を
切り詰めると土の乾きが悪くなるので、水やりの代わりに霧吹きで葉水を与え
るとよいでしょう。

●そのほかの鉢物の管理
 開花期の長いシクラメンやプリムラ類などはまだまだ咲き続けてくれますし、
マーガレット、ユリオプシスデージー、オステオスペルマムは花の盛期です。

 花殻つみと追肥を忘れないようにしましょう。また、花が終わったシャコバ
サボテン、カランコエ、ポインセチアは生育期までしばらくは、水やりを控え
めにして過ごさせます。

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(3)生垣の根切りをしましょう
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 枝のよく伸びる生垣や、逆に下枝の上がった生垣は、根切りをしましょう。
そうすれば、枝の伸びが抑えられ、また、芽吹きもよくなり、しっかりとした
生垣に再生できます。

<根切りの仕方>
1.幹の太さの5〜6倍離れたところをスコップで3、40センチ掘り起こし
  ます。

2.出てきた根を剪定バサミや鋸で切り、有機固形肥料を1掴み程度入れて埋
  め戻します。

3.翌年、反対側を同様に根切りをします(一遍に両方やると樹勢が衰えるの
  で注意)。

 これは、元気のよすぎて花つきの悪いウメ、カイドウ、タイサンボク、ツバ
キ、フジハナモモなどの花木類に行なっても効果があります。

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(4)洋ランの最低温度
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 洋ランがだいぶ安くなってきました。

 園芸店でも手ごろな値段で売られていますし、東京ドームの世界らん展日本
大賞2003(2/22〜3/2)やあいち花フェスタ・名古屋国際蘭展(3
/13〜18)など大きなラン展(イベント情報をご覧ください)では売店も
充実しています。

 新しい株を入手する好機ですね。洋ラン栽培のポイントは温度管理。ご自宅
の栽培環境をあらかじめ考えて、種類を選ぶことが大切です。

<最低温度が16、7℃必要な種類>
 バンダ、ファレノプシス、大型カトレア、多花性及び斑入り葉、矮性系のパ
フィオペディルム、デンドロビウム・ファレノプシス系(デンファレ)、アン
グレカムなど

<最低温度が7、8℃でよい種類>
 ノビル系デンドロビウム、シンビジウム、青葉系パフィオペディルム、ミニ
系カトレア、セロジネ、エピデンドラム、薄葉系オンシジウムなど

<夏に暑がる種類(夏の最高気温28℃以下に保ちたい種類)>
 リカステ(スキンネリー系など)、ソフロニティス・コクシネア、オドント
グロッスム、オドンティオダ、ミルトニア、ディサ、マスデバリア、デンドロ
ビウム・ソフロニティス類など

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(5)季節の手入れポイント
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<花壇・ガーデニング>
 寒い寒いと思っていても、春は確実に近づいています。花壇ではクロッカス
が咲き出し、チューリップの芽も土の上に出てきました。

 日の光が強くなるにつれ、パンジーなどの草花は株のボリュームが大きくな
ります。隣の株と葉が接するようになったら注意信号。

 光が強くなってくると、葉や枝が交差したところでは蒸れて枝枯れを起こす
ことがあります。茂りすぎたところは早めに枝を元から整理してやると、枝の
更新にもなり、花数も増えてきます。

<花木・庭木>
 今年は低温の影響か、ウメの開花が1週間くらい遅れているようです。あな
たのお住まいの近くではいかがですか。とはいえ、庭ではサンシュユやミツマ
タなどが咲き始め、春の気配が漂い始めています。

 寒肥や冬の薬剤散布、バラや落葉樹の剪定を済まされていない方は、早めに
行なうようにしましょう。

<花鉢物>
 日が長くなるにつれ、お店に並べられる種類も多くなります。

 チューリップやスイセンなど秋植え球根の鉢植えが多くなっています。ただ、
これらは1鉢に植えられている球数が多く、普通よりも水切れしやすいですか
ら注意しましょう。

 また、プリムラ類は数が多くなると共に値段もこなれてきましたので、寄せ
植え用にまとめ買いしてもよいですね。

<家庭菜園・ハーブ>
 そろそろジャガイモの植え付けの時期です。購入して冷暗所で保管してあっ
た種イモを植えつけましょう。これから購入する場合は、まだ芽が動いていな
い中くらいの大きさの種イモを選びます。

 種子まきは、霜が降りている間は露地ではできません。この時期もビニルト
ンネルを利用した種まきになります。ニンジン、コマツナ、カブ、ダイコンな
どは今の時期からビニルハウスで種子がまけます。

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(6)イベント情報
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●世界らん展日本大賞2003(東京・東京ドーム)
   2月22日〜3月2日 連絡先 Tel 03-3563-7879
   -> http://www.jgpweb.com

●フラワードーム2003
 −あいち花フェスタ・名古屋国際蘭展―(名古屋・ナゴヤドーム)
   3月13日〜18日 連絡先 Tel 052-961-2111

●2003日本フラワー&ガーデンショー(東京・東京ビッグサイト)
   3月21日〜23日 連絡先 Tel 03-3583-6157

●NHK趣味の園芸フェスティバル(東京・松屋銀座店)
   3月26日〜3月31日 連絡先 Tel 03-3780-3337

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 最後までお読みいただいてありがとうございます。では、次号もお楽しみに。

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