■春植え球根の植えつけ
夏から秋の寄せ植え花壇やコンテナを長期間飾ってくれる春植え球根類は、利用価値が高い種類です。
低温に強いダリアやグラジオラスなどはそろそろ植え時期です(熱帯性のカンナやジンジャーなどはもう少し後になります)。
<ダリアの栽培>
植え時期
ソメイヨシノの開花が目安で、遅霜の心配がなくなったら植え時期です。
鉢に仮植えし、暖かい室内の日当たりで催芽し、芽が伸びてきてから定植するようにしてもよいでしょう。
植え場所
日当たりがよく、水はけのよい肥沃地。
普通の庭土の場合は、バケツ1杯分くらい堆肥を混ぜておけばよいでしょう。
鉢やコンテナ植えの場合は、市販の培養土でよいのですが、水はけの悪そうな場合は、1/4くらい堆肥と赤玉土を混ぜておけばよいでしょう。
植え方
球根は横にして、深さ3〜5センチに植えます。
同時に、芽が出る首のところ(クラウンといいます)に支柱を立てておきます。
植え付けの間隔は大輪系統は80〜100センチ、小輪系は50センチくらい。
鉢植えの場合は、大輪系は8号鉢以上、小輪系は7号鉢に1球植えくらいです。
肥料
リン酸分が多めに入った配合肥料を1掴みくらい、球根の周りに混ぜ込んでおけばよいでしょう。
追肥は夏に速効性の化成肥料を株元から少し離して(10センチくらい)浅く埋め込みます
脇芽かきと摘芯
芽が伸びてきたら、一番強い芽を残して、ほかの芽は元から摘み取ります。
大輪・巨大輪系は主幹だけを伸ばして脇芽が出たら摘み取るようにし、中小輪系は主幹が10センチくらいに伸びたら摘芯し、次に伸びてきた枝も適度に摘芯して枝数を増やして花の数を増やすようにします。
<グラジオラスの栽培>
植え時期
遅霜の恐れがなくなったら植え時です。植えつけて大体3か月で花が咲きますので、時期をずらして植えつけると、同じ品種を使っても長期間花を楽しむことができます。ただ、遅くても5月下旬には植え終わるようにします。
植え場所
ダリアと同じような場所でよいでしょう。水はけの悪い場合は、高畝にして植えるようにします。
植え方
列植する場合は列の間隔を30センチ、株間を10〜15センチとればよいでしょう。植える深さは球根の高さの2倍程度です。
肥料
化成肥料(チッソ、燐酸、カリが等量配合くらい)を1平方mあたり100グラムくらい元肥として土に混ぜ込み、追肥は本葉が3、4枚になったら、やはり化成肥料を1株あたり20グラムくらい株元から少し離して(6、7センチ)埋め込みます。 土寄せと支柱立て 強い風が当たると花茎が折れたり曲がったりしますので、花茎が見え始めたら株元に土寄せし、支柱を立ててやります。
<そのほかの球根の栽培ポイント>
・アマリリス
暖地以外は鉢植えが無難。鉢の大きさは6〜8号くらい(大球の場合)。用土は市販の培養土に赤玉土を2割くらい混ぜて排水をよくしたもの。肥料は芽が伸びてきたら、マグアンプKなどの緩効性粒状肥料を一つまみ(月1回、夏を除く)。
・カラー(カイウ)
普通の庭植え用のキバナカイウやモモイロカイウは4月に植えられるが、湿り気を好むオランダカイウや四季咲きカイウの植え付けは5月になってから。株間は15センチくらい、植える深さは5〜10センチ。
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