園芸ファン通信 VOL.88 【2月号】 |
去年が記録的な暖冬だったので、今年はちょっと寒さ厳しいように感じますね(本当は平年なみなのかもしれませね)。雪も多いように思えます。でも、日差しの強さは春が近づいていることを教えてくれます。庭では早咲きの球根類が咲きだしました。春の園芸作業の準備は早めに済ませるようにしましょう。 |
★今号の記事一覧★ |
人気の出てきた 春を先取り・大輪系エリカ 春先の鉢物として定番のエリカ(Erica)の仲間。筒・鐘状の可憐な花が人気を呼んでいます。エリカはツツジ科の常緑低木で、ヨーロッパ原産の小輪系の系統と、花色が鮮やかで小〜大輪系まである南アフリカ原産の系統があります。今回紹介するエリカは、大輪の南アフリカの系統です。夏の高温多湿に弱いので、夏はやや乾かしぎみに管理するのがポイントです。 |
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<栽培のポイント>
・置き場所・・・冬は0℃くらいが保てる日当たりで、強い霜には当たらないところ。夏は雨のあたらない風通しのよい涼しいところで、水やりは少なめに。 ・水やり・・・多湿も乾燥も嫌います。水はけのよい用土で、土の表面が乾いてきてからたっぷりと水やりするのが基本。低温の場合は、さらに1日おいてから。 ・施肥・・・多肥は禁物です。春(花後)と秋に緩効性の固形肥料を一つまみほど与える程度でよいでしょう。 ・ふやし方・・・挿し木が簡単です。花後に枝を7、8cmほどに切って清潔な鹿沼土に挿せば1〜2か月で発根します(秋挿しもできます)。 |
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春によい花を咲かせるために欠かせない
1年のスタート・バラの冬の手入れ バラで欠かせないのが冬の剪定と寒肥。時期は休眠中ならばいつでもよいのですが、2月中に済ませるのがベスト。寒さの厳しい地方では3月一杯くらいを目途にしましょう。 |
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<イングリッシュローズなどのシュラブローズ(半つる性バラ)の剪定>
@枯れ枝・茎や鉛筆より細い茎を元から切り落とします。 A根元から強いシュートが出ていれば、3、4年経た古い元気のない幹を元から切り落とします(シュートが出ていない場合は残します)。新しいシュートが多数出ている場合は、バランスを見て整理します。 B内側に伸びている懐枝や込みすぎているところの茎を整理します。 C新しいシュートは地際から60〜120cmくらいに切り詰めます(大きく伸びる品種は長めに、伸びの小さい品種や庭の都合で大きくできない場合は短めに切ります)。古いシュートは去年の春に伸びた部分を10〜15センチくらい残して切り詰めます。 D切り詰めるときは、内側に付いている芽のところから、7、8ミリ上で切り詰めます。イングリッシュローズなどのシュラブロース(半つる性バラ)は芽が斜めに伸びますので、外側の芽を残すと茎が倒れやすくなります。 E幹は、同じ長さに揃えるのではなく、多少段をつけるようにすると、花が咲いたときにきれいに見えます。 F剪定した後に石灰硫黄合剤(8〜10倍)を散布しておくと、春以降の病気の発生が少なくなります。
<ハイブリッド・ティーローズなどのブッシュローズ(木バラ)の剪定>
ハイブリッド・ティー系やフロリバンダローズなどのブッシュローズ(木バラ)の場合は、幹を短めに切り詰め、外側の芽を残すように剪定するのがポイントです。 <ツルバラ(大輪系)の剪定と誘引> @枯れ枝や小枝、細枝を切り取り、ツルの先を30〜40センチ切り詰めます(充実した外芽<外側に向いた芽>の上で切ります)。 A古いツル(3年め以前の枝)は花を付けにくいので、不要な古いツルは元からノコギリで切り落とします。古いツルから、元気よく新しい枝が伸びている場合は、その新しい枝のところまで切り戻します。 B残したツルの小枝は2、3芽残して切り詰めます。 C残したツルをなるべく水平になるように誘引し、紐で固定します。 Dツルとツルはなるべく交差しないように配置し、ツルの上下の間隔は30センチくらい取ります。 中・小輪系は、古いツルにもよく花をつけるので、無理に切り取ることはありません。ほかは、大輪系と同じです。 <寒肥(元肥)の施し方> バラは肥料が好きな樹種です。まだ寒肥(元肥)を施していない場合は、なるべく早めに施しましょう。1株当り油粕、骨粉、過燐酸石灰各300gを牛糞や堆肥(15リットルくらい)に混ぜ、株元から4、50センチ離して溝を掘り土に混ぜ込みます。 |
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長持ちさせる花鉢物の管理 アザレア・シネラリア・フリージアほか 冬の室内を明るく飾ってくれた花鉢物は、これからの手入れしだいで楽しめる期間が違ってきます。 |
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●アザレア 花が咲き始めたら、つぼみの殻を始末し、花がしぼんだら、こまめに根元から摘み取ります。花がらを残しておくとカビが生え、病気の元になります。水やりは葉や花にかけないように。
●フリージア 寒風に弱いので外には出さず、室内の日の当たるところで管理。水やりは鉢の表面が乾いてきてから、晴れた日の午前中に行なう。 ●エラチオール・ベゴニア 枝先まで花が咲き進んだら、枝を根元近くの2、3節まで切り戻す。切り戻した後、規定の倍に薄めた液肥を10日ごとに与えると、新しく芽が吹き、再び花が咲かきだすようになる。なお、枝を切り詰めると土の乾きが悪くなるので、水やりの代わりに霧吹きで葉水を与えるようにする。
●シネラリア(サイネリア) サイネリアは、花茎を切り戻せばもう1回花を咲くので(ただし、春遅くなってからでは駄目)、株元の脇芽に葉を3、4枚付けて茎を切り戻し、同時に一回り大きな鉢に根鉢を崩さないように植え替える。1週間ほどしたら、10日に1回くらい液肥を与える。カルセオラリアも同様の方法で再生させられます。 ●シクラメン、プリムラ・オブコニカ 葉組をして、花茎を中心に集め、また大きい葉を外側によせ、光が中に入るようにします。咲き終わった花や黄色くなった葉は、無理に引っ張らず、少し萎れてから、根元をひねって抜き取るようにします。
●追肥と花がら摘み 花が次々と咲き上がってくるタイプの鉢物には、追肥を与えましょう。液肥なら、10日おきくらいです。また、花がら摘みも忘れずに。プリムラ類、シクラメン、マーガレットにはかかせません。 ●そのほか ポインセチアは低温と過湿に注意。低温(5、6℃くらい)で越冬させているハイビスカスやブーゲンビレアは落葉しても枝が緑色ならば大丈夫。枯れていないので、7〜10日に1度くらい水やりしましょう。 |
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季節の手入れポイント
<花壇・ガーデニング>
<花木・庭木>
<花鉢物>
<家庭菜園・ハーブ> |
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