園芸ファン通信 VOL.97 【12月号】 |
新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 この冬は、比較的穏やかにきているようです。予報ではそれほど寒くならないということですが、これからが小寒(5日)、大寒(20日)と寒さの本番の時期になります。油断しないようにしましょう。 なお、日本各地の最低気温(記録日)を調べました。やはり今月の後半が寒さのピークになっていることが分かります。
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★今号の記事一覧★【特集1】春の花といえばプリムラ【特集2】クリスマスローズの購入と管理 【特集3】洋ランの手入れ 【特集4】多肉植物人気上昇中!! 【特集5】季節の手入れポイント |
【特集1】春の花といえばプリムラ春の代表的な鉢花がプリムラ。この「プリムラ」という名前は、サクラソウ科のサクラソウ属の学名ですが、園芸的には欧米で改良されたサクラソウ属の草花を呼ぶ名前になっています。 <プリムラ類の管理ポイント>冬の鉢花の中では寒さには比較的強く、凍らない程度の低温でよく、逆に高温になると株が早く弱ります。日当たりを好むので、暖房のない部屋の日当たりのよい窓辺などに置くと良いでしょう。開花時期が長いので追肥をして肥切れさせないようにします(液肥なら2週間に1回、置き肥なら1、2か月に1回)。 空気が乾燥していると、ハダニが付きやすいので、殺ダニ剤の散布か葉裏にシリンジ(噴霧)。花殻はこまめに摘み、5分くらい咲き進んだ花茎は切り取って、切花として楽しむようにすると、花茎が次々にあがってきて、長く楽しむことができます。 <プリムラの種類と特徴>
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【特集2】クリスマスローズの購入と管理冬の寒さに負けず、屋外で咲いてくれるクリスマスローズの仲間(キンポウゲ科ヘレボルス属)は貴重な花ですね。最近は、赤や黄色の鮮やかな花色の種類や八重咲き品種も比較的安価で出回るようになってきています。 <花付き株を入手したら>
<苗の場合>ポット植えの苗は、1年で根がポットに回ります。ポットの土を押してみて、硬い感じなら根詰まりに近くなっているものです。すぐに、軽く根をほぐして二回りほど大きな鉢に植え替えます。なお、施肥は、植え替え後、3週間ぐらいしたら始めます。 <各地のクリスマスローズ展>
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【特集3】洋ランの手入れ年が明けると各地で洋ラン展が開かれます。ご家庭でも、シンビジウムやパフィオペディルムなど蕾が上がってきてくれるころです。あなたの愛蘭の咲き具合はいかがですか。 <花つきの株を入手した場合>
<持ち込み株の管理>温室があれば別ですが、あまり温度が保てない場合は高温性のカトレアやファレノプシスなどは花が咲くのが遅くなります。低温性のシンビジウムやパフィオペディルム、ノビル系デンドロビウムは蕾があがってきます。花茎が折れたり曲がったりしないよう、支柱を立てましょう。また、空気が乾燥しがちですので、シリンジをマメに行います。
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【特集4】多肉植物人気上昇中!!最近、多肉植物の人気が急上昇しているようで、ガーデンセンターでは多肉植物系統の売り場が拡充しているところが目立っています。多肉植物は、その性質さえ理解してしまえば、栽培管理に草手間がかからないこと、年中、変わらぬ姿が楽しめること(花がきれいな種類もあります)、種類・品種が多く、コレクションの楽しみがあることなど、多肉植物園芸は楽しみの多い分野です。 <入手のポイント>
<国内のナーサリーと趣味の会>
<外国の種子屋さん>
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【特集5】季節の手入れポイント<花壇・ガーデニング>戸外での作業は特にはありません。空いている花壇があったなら、天地返しをしておきましょう。シャベルなどで花壇を掘りかえし、下の土を上に出しほぐして空気にさらします。寒さや乾風、日光に当てることで、春からの病害虫の発生を減らすことができます。 <花木・庭木>針葉樹、落葉果樹・花木の剪定を年内に行えなかった方は、無理に今月に行うことはありません。厳冬期を避け、2月になってからでよいでしょう。バラの冬の剪定や元肥やりは今月からの作業です。同時に薬剤(一般に石灰硫黄合剤が使われますが、バラには登録がありませんので自己責任で)を散布するとよいでしょう。 <花鉢物>室内に取り入れた寒さに弱い熱帯花木類や草花類の具合はいかがですか。落葉性の種類は、枝を切り詰めた鉢物は、給水が弱くなっていますので水は控えめにします。水やりの基本は、鉢の土が乾いてきてから与えるようにします。また、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニが発生しやすいので注意しましょう。表側だけでなく、定期的に葉裏や葉の付け根、株元の葉の重なりあっているところをチェックします。 新しく購入した鉢物類で花が次々と咲く種類には、追肥と花がら摘みをおこないましょう。 <家庭菜園・ハーブ>家庭菜園は休眠の時期。越冬させている種類も少なくなりましたね。ホウレンソウやシュンギクなど、ビニルトンネルやべたがけシートをかけて育てているものは、中でアブラムシなどの病虫害が発生していないか、時々調べてみましょう。また、ビニルトンネルを利用すれば、ニンジン、コマツナ、カブ、ダイコンなどの種子がまけます。今、種子をまけば、春〜初夏にかけて収穫できます。 |
日本園芸協会のホームページには役立つ園芸情報をたくさん掲載しています。 毎月の植物の手入れ方法をご紹介する「季節の園芸作業」はこちらから。 http://www.gardening.or.jp/colum/index.html 植物に関するいろいろな情報を満載したサイト「植物博物館」です。 植物を鑑賞したり、図鑑のように調べたり、様々な情報を無料で得ることができます。 http://www.horcul.com/top/ 園芸ファン通信を、テキスト形式でご希望の方は お手数ですがこちらからお申し込みください。 http://www.gardening.or.jp/mail/index2.html 【園芸ファン通信に関するご意見、ご要望】 info@gardening.or.jp 【登録解除、アドレスの変更】 http://www.gardening.or.jp/mail/index2.html ※このメールは、園芸ファン通信の配信を希望された方にお送りしています。 ※園芸ファン通信に掲載された記事を転載希望の方はご連絡ください。 ※バックナンバーは下記でご覧になれます。 http://www.gardening.or.jp/mail/index.html http://www.gardening.or.jp/mail/htmlmail/2009/098/index.html 発行:日本園芸協会 〒151-8671 東京都渋谷区元代々木町14-3 http://www.gardening.or.jp |