月ごとに見る花ごとに見る
・ハナショウブ名所 ・アジサイ名所 ・紅葉名所 ・ウメ名所
・ボタン名所 ・コスモス名所 ・ツツジ名所
サクラの名所


日本人にとって最もなじみ深い花といえば、何といってもサクラ。室町時代から 品種改良が行われた結果、今では至る所で、いろいろな種類のサクラが見られます。それだけに名所や銘木も多く、 また、細長い日本列島に根づいたサクラの開花期には幅があります。
サクラ 例年開花トップを飾るのが沖縄県名護市の名護城跡のサクラ。品種は、リュウキュウヒカンザクラで、大正の初期に48本の野生種を参道に植えたのが始まりとか。 現在では2万本に増え、名護湾を一望する丘陵地帯にあって、淡紅色と濃紅色のサクラが周囲の景色と見事にマッチ。1月下旬から2月上旬には南国情緒満点のサクラが楽しめます。
いっぽう名護のサクラに遅れること4ヶ月あまり、開花の締めともいえるのが北海道松前町のサクラ。松前公園内の天守閣周辺にはサトザクラを中心に、南殿、ソメイヨシノなど250品種、約8000本植えられていて、 4月下旬から5月下旬にかけて次々に花が咲く、開花のリレーを見せてくれます。
お城とサクラで忘れてならない名所が2つ。1つは4月下旬からゴールデンウィークにかけて約5000本のソメイヨシノ、シダレザクラ、サトザクラなどが開花する青森県弘前市の鷹場公園 (弘前公園)。もう一つは、兵庫県姫路市の姫山公園で、こちらは4月上旬から中旬にかけてソメイヨシノを中心に約1000本が開花します。開花期と本数の差こそあれ、お城とサクラが調和した 美しさは優劣つけがたく、東西の両横綱といえます。
東京と大阪はともに大都市であるだけに、花見ともなればたくさんの人でにぎわいます。その年の人出を競っているのが、東の上野公園と西の造幣局。 上野のサクラは、元禄時代には早くも名所になっていて、芭蕉の句にも残っているほど。現在のサクラは約1300本で、ソメイヨシノがその大部分を占め、3月下旬から4月中旬が開花期。 これに対して、造幣局のサクラはサトザクラが中心で約430本。開花期は4月中旬から下旬で、局内にあるため7日間だけ一般公開されますが、通り抜けのみとなっています。
サクラの銘木には、樹齢1500年を誇り、高さ17.2メートル、幹周9.2メートルの岐阜県根尾村の薄墨桜、 根回り約11メートル、胸高周囲約8メートルでシダレザクラでは日本一大きな福島県三春町の滝桜、巨大な石を割って生え続けている岩手県盛岡市のエドヒガンの大木・石割桜など。 珍種には、11月上旬から12月中旬に開花する群馬県鬼石町の三波川冬桜、春秋冬に少しずつ開花する三重県鈴鹿市の不断桜などがあります。


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