月ごとに見る花ごとに見る
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ハナショウブの名所


ハナショウブは、江戸時代に、野生種のハナショウブが品種改良して誕生した、日本の代表的な園芸植物。 現在ではかなりの数の品種が作り出されていますが、大きく分けると江戸系、伊勢系、肥後系の3系統になります。 細長い葉を持ち、紫、白、絞り色の花を咲かせるハナショウブは、6月が開花期。品種改良が盛んな植物なだけに 、ハナショウブの名所は各地にあります。
ハナショウブ 東京都葛飾区にある 堀切菖蒲園は、江戸時代の後期に開園した最古のハナショウブ園。 安藤広重の版画に出てくることでも知られています。開花期は6月上旬から中旬で、花形の多様な江戸系を 中心に約200品種6000株が生育。シーズンにはたくさんの人が訪れる江戸情緒豊かな菖蒲園です。
同じく東京都渋谷区の明治神宮内にある花菖蒲苑は、 江戸系の古花が多く、花菖蒲中興の祖・松平菖翁によって作出された菖翁花を今に伝えています。 開花期は6月の中旬。約120品種1500株のハナショウブは、この期間以外は水を抜き畑の状態で管理されています。
いっぽう、3系統の中の肥後系の研究・生育を主体にしている菖蒲園には、 熊本県八代市の松浜軒 があります。ここは、八代藩主・松井直道が造園した庭園で、鉢植えから移植したハナショウブが 地植えされています。
また、古い品種を保存している所では、山形県長井市の長井あやめ公園 があります。ここでは約500品種を育成し、そのうち約30品種が長井古種と呼ばれている古い品種。 開花期は6月下旬から7月上旬ですが、古種の場合は現代種と異なり期間が短いので、見学は確認してからがよいでしょう。
このほか、新種に力を注いでいる菖蒲園には、北海道札幌市の 栗林花菖蒲園 や静岡県掛川市の加茂花菖蒲園があります。
菖蒲田でない湖畔の名所には、大分県別府市の 神楽女湖菖蒲園があります。 阿蘇国立公園内の文字どおり湖畔にある花菖蒲園で肥後系が中心。 約70品種を育成しており、開花期は6月下旬から7月上旬。
福井県芦原町の 北潟湖花菖蒲園も湖畔の名所。 こちらは3系統の他、外国系も含め約200品種を育成。開花期は6月上旬から下旬。 どちらも自然に近い状態のハナショウブが見学できます。



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